2008-01-01から1年間の記事一覧

 ◇4月例会のご案内◇

演題 DNAは歴史を語る(その六)―日本人はどこから来たか― 日時 平成20年4月6日 (日) 13:30より 場所 兵庫県民会館 304号室 (JR・阪神「元町」駅山側、徒歩7分。地下鉄「県庁前」1-2出口) 参加費 500円(申し込み不要・自由参加) 主催 兵庫歴…

(157) 俺は偉いんだぞ!

阪本信子 会員 平家を九州から追い出した主戦力は緒方維義で、彼は「恐ろしき者の末なり」といわれていた。 彼の先祖大神維基は、高千穂大明神(蛇の化身)が身分高い男に姿を変え、長者の娘に通って生まれた子であり、その末裔が緒方荘に在住して大神姓から…

(156) 清盛の贔屓が生んだ格差

阪本信子 会員 清盛は平家の経済基盤である日宋貿易の拠点である九州に副都構想をもっており、現地武士を組織し、特に膨大な所領を持つ宇佐八幡宮の大宮司公通とは親密な関係を持っていました。 つまりこの地方で力を持っている者達は、ほとんど清盛によって…

(155) 上昇は長期、下落は短期

阪本信子 会員 平家の落ち行く先は九州です。たしかに昔は良かった。 しかし、清盛亡き後どんなに変わったか、現地から帰った貞能の現地調査報告も無視した、というより此処しか思いつかず、無視せざるを得なかった平家の選択を、ノーテンキだとか、想像力欠…

◇『平家物語』講座案内 2008年度◇ 主 催 兵庫歴史研究会 講 師 阪本信子 兵庫歴史研究会副会長 会 場 兵庫県民会館1202号室(変更あり) 開催日時 毎月第3土曜日 13:30〜15:00(8月、12月はお休み) 平成20年 4月19日、5月17日、6月21日、7月19日、8月…

 ◇3月例会のご案内◇

演題 兵庫にあった国境・赤石櫛渕 講師 梅村伸雄 会員 日時 平成20年3月2日(日)13:30より15:00頃まで 場所 兵庫県民会館 304号室 JR・阪神「元町駅」の山側、徒歩7分。地下鉄「県庁前駅」1-2出口 参加費 500円(申込み不要・自由参加) 主催 兵庫歴史研究…

(154)ホームレス平家のスタート

阪本信子 会員 都を捨てた平家がアテにしていたのは九州でした。 九州を金城湯池と考えたにはそれなりの理由があります。 清盛の祖父正盛が九州皇室領の荘官として赴任以来、西の平家として権力を広げ、父忠盛も九州鳥羽院所領神崎の別当として、宋との密貿…

(153)今も宝剣は海底に

阪本信子 会員 後白河法皇はしたたかに占いを利用し、高倉天皇の四宮尊成親王を天皇にしました。 とにかく寿永二年八月二十日、後鳥羽天皇践祚により皇位継承問題は一抹の後味の悪さを残して落着した。 ここに二人の天皇が並び立ち、「天に二日あり」という…

(152) 占いは三度目の正直?

阪本信子 会員 安徳天皇が平家と共に京を出て西へ去った後、新天皇を立てることに決まりましたが、誰にするかが次の問題です。 高倉天皇の皇子のうち京に残されていたのは三宮と四宮の二人でした。後白河法皇は四宮を望まれていたのです。 しかし、公平を示…

(151) 神の心は権力者の心

阪本信子 会員 公卿会議での新天皇擁立についての論議は茶番、見せ掛けであり、後白河法皇の計画実現への手続きに過ぎませんでした。 しかし、念には念を入れて公平に見せかける為に神祇、陰陽寮で占わせ神のご意志を問うという一幕を演じています。 しかし…

(150) ご都合次第の前例主義

阪本信子 会員 平家が安徳天皇を連れ、三種の神器を持って京を出たため、困った問題が起きました。 「天皇不在の都は都に非ず」と言う認識があり、又、法皇の権威の裏づけとなるのは天皇の権威であることからも、早急に何とかせねばなりません。 平家が意図…

(149) 性格ブスの美女、京都

阪本信子 会員 平家の手から比叡山に逃れられた後白河法皇は、ただちに平家追討の院宣を義仲に与え、義仲は意気揚々と荒れ果てた都に入りました。 義仲の入洛は平家が都を出ていった3日後でした。 この頃京は飢饉で餓死者も多く、平家がいなくなっては無政府…