2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

(128) 信子随筆 「『うつ』もまた楽し」

阪本信子 会員 明治44年夏目漱石は和歌山の講演で「文明開化に流されまいとふんばっていると神経衰弱になる」と話しています。 神経衰弱という病名は私の幼い頃にはしょっちゅう聞きましたが、現代の医者なら「うつ病」と診断するでしょう。 天保のころには…

(127) 信子随筆 「損するのはいつも庶民」

阪本信子 会員 グリーンピアなど社保庁のやった放漫運営のツケは、建設原価の僅か何十分の一の回収にとどまり、国民の血税が無駄使いされたことへの怒りは今や国中に満ちています。 しかし、責任を取らない政府官僚体制は今に始まったことではありません。 …

 ◇8月例会のご案内◇

日 時 8月5日(日) 会 場 県民会館 304号室 演 題 魔鏡 参加費 一般 五百円 会員 三百円 講 師 釘宮 公一先生 問合せ: 078-592-1621 梅村伸雄 内 容 三種の神器では智を意味する鏡は、人心や内面を映しだすと信じられ、今も神社の御霊として祀られてい…

(126) 信子随筆 「もしも」

阪本信子 会員 古文書を学び始めて「もしもコピー機があったなら、こんな苦労はしないだろうに」と思うことがしばしばです。 公文書もコピー機がない時代ですから、いちいち写しをとり、それが現在でも残っていて、古文書のテキストとして使われています。 …

(125) 信子随筆 「人は見た目が9割?」

阪本信子 会員 新潮新書「人は見た目が9割」のタイトルを見る限りにおいて、この断定的な言葉は、非常に偏見を促すものです。 「人間は中身よ」とやせ我慢をしても、実際にそれは否定できないことで、性格美人とか知的美人といってもそらぞらしい。第一、性…

(124) 信子随筆 「日本の犯罪被害者は二重苦」

阪本信子 会員 とにかく上から下まで日本の常識は世界の非常識です。 司法の世界でもその量刑の軽さは外国人犯罪者にとっては魅力的で、最近出来た民営刑務所といい、娑婆にいるより余程こっちのほうが住みやすいというのでは犯罪発生率の減少は望むべくもあ…