2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

(110) 赤は中国の正色

阪本信子 会員 所謂源平時代の戦いは源平二氏の争いであり、敵味方の識別は赤と白の二色で用が足りていました。 どちらが先に何色を採用したのかについては、平家が朝廷軍の軍旗であった赤色を先んじて採用し、それに対抗する色として源氏は白色を使うように…

(109) 赤旗、白旗は単なる識別標識

阪本信子 会員 横田河原合戦の地は戦の場になる事しばしばで、頼山陽の「鞭声粛々夜河を渡る 暁に見る千兵の大河を擁するを・・・」は、深夜謙信の千曲川渡河を詠んだものです。 両岸に義仲勢、城助職勢が相対します。義仲は井上光盛勢に赤旗をかかげさせ、…

(2007/05/13) 5月探訪会のご案内

■「西播磨の歴史を訪ねる旅」 主催 兵庫歴史研究会 探訪地 広峯神社・播磨国総社・書写山円教寺 探訪日 平成19年5月13日(日)雨天決行 集合場所 JR三ノ宮駅東300m 観光バス発着所 集合時間 午前8時15分集合、8時30分出発 参加費 6,500円(…

(108) 伝説は現代人の心の栄養

阪本信子 会員 「経が島」「慈心房」「祇園女御」は「入道死去」から延長された付随説話ですが、何れも彼の悪行を誇張した前半の内容を宥和するもので、只者でない英雄清盛をアピールしています。 清盛は宋貿易のため音戸瀬戸の掘削、大輪田泊の修築などで瀬…

 ◇4月例会のご案内◇

テーマ: DNAは歴史を語る(その五) 天皇家の安定な相続方式は成り立つか 日 時: 平成19年4月1日(日)13:30より15:00頃まで 場 所: 兵庫県民会館 304号室JR・阪神「元町駅」の山側、徒歩7分。地下鉄「県庁前駅」1-2出口 参加費: 500円(申込み不要・自由…

(107) 清盛の昇進は実力です

阪本信子 会員 分不相応が文句なしに悪い事とされた当時、清盛に対する非難は卑賤の身をもって俄に成り上がったことが最たるものでした。 門閥、血統のお墨付きが何よりも権威の裏づけとなるもので、平家物語作者は清盛白河院御落胤説を「祇園女御」で展開し…