2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

(37)捨てる神あれば拾う神あり

阪本信子 会員 治承の政変で清盛が目指したのは、高倉天皇による親政でした。全ての命令は高倉天皇の勅宣として合法的に発令され、貴族たちは蔭では不満をいいながら、表立っては何も反論できません。天皇というのはやはり最強の切り札で、利用価値のあるも…

(2005/12/04)江戸の女

◇12月の例会のご案内 ◇ 日 時 12月4日(日)13時30分〜 会 場 兵庫県民会館1202号室 演 題 「江戸の女」 参加費 会員三百円 一般五百円 講 師 阪本 信子 会員 暗く悲しいのが「江戸の女」というイメージを持ちやすいのですが、いつの時代にも例外…

(2005/11/19)

◇『平家物語』講座案内◇ 日 時 11月19日(土)午後1時30分〜 会 場 県民会館 1202号室 講 師 阪本信子会員 会 費 会員 三百円 一般 五百円 内 容 『永僉議』『大衆揃』 宗教、信仰とは何なのか、矛盾に満ちた人間くさい権力志向の組織です。

(2005/11/19)『諸家仕置伺留書』

◇古文書教室ご案内◇ 日 時 11月19日(土)午前10時30分〜 会 場 県民会館 1203号室 講 師 北村六合光会員 会 費 会員 五百円 一般 七百円 テキスト『諸家仕置伺留書』 役人にとって事件の処理は、どこの管轄に属するものなのかが重要です。

(36)窮鼠猫を噛む

阪本信子 会員 頼りにしていた嫡子重盛、そして藤原摂関家との絆であった娘盛子に死なれた清盛の悲しみを逆撫でするような後白河法皇の挑発に、清盛は終にクーデター決行に至ります。 法皇は重盛知行地越前国及び故基実の室である娘盛子の管理下にあった摂関…

(35)懲りない男、その名は後白河

阪本信子 会員 とにかく清盛は平治の乱以来8年で太政大臣になっているのですから、朝廷秩序を乱す者として嫉妬され反発されるのは当然です。 平家と山門を戦わせ両者の勢力削減なるかと思われた鹿の谷事件では、法皇側近の処分ですみましたが、平家の繁栄に…

(34)重盛の死

阪本信子 会員 「平家物語」によれば42歳の重盛の死は平家の末路を見たくないから早く死なせてくれ、と神仏に願っての自殺願望的な死であり、医者の治療を天命だと断っているのは現代風にいえば尊厳死かもしれません。 しかし、だからといって願望通りに死な…