2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

(152) 占いは三度目の正直?

阪本信子 会員 安徳天皇が平家と共に京を出て西へ去った後、新天皇を立てることに決まりましたが、誰にするかが次の問題です。 高倉天皇の皇子のうち京に残されていたのは三宮と四宮の二人でした。後白河法皇は四宮を望まれていたのです。 しかし、公平を示…

(151) 神の心は権力者の心

阪本信子 会員 公卿会議での新天皇擁立についての論議は茶番、見せ掛けであり、後白河法皇の計画実現への手続きに過ぎませんでした。 しかし、念には念を入れて公平に見せかける為に神祇、陰陽寮で占わせ神のご意志を問うという一幕を演じています。 しかし…

(150) ご都合次第の前例主義

阪本信子 会員 平家が安徳天皇を連れ、三種の神器を持って京を出たため、困った問題が起きました。 「天皇不在の都は都に非ず」と言う認識があり、又、法皇の権威の裏づけとなるのは天皇の権威であることからも、早急に何とかせねばなりません。 平家が意図…

(149) 性格ブスの美女、京都

阪本信子 会員 平家の手から比叡山に逃れられた後白河法皇は、ただちに平家追討の院宣を義仲に与え、義仲は意気揚々と荒れ果てた都に入りました。 義仲の入洛は平家が都を出ていった3日後でした。 この頃京は飢饉で餓死者も多く、平家がいなくなっては無政府…