2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

(93)大軍必ずしも利あらず

阪本信子 会員 平家浪漫(94)軍兵募集の一番の特効薬は勝つこと 横田河原の戦いは群を抜く大豪族城氏を殆ど壊滅状態にするという大勝で、今まで日和見をしていた越中、能登、加賀、越前の武士たちは次々と義仲旗下に加わり、北陸道は義仲支配下におかれ、京…

(93)大軍必ずしも利あらず

阪本信子 会員 義仲は依田城に籠っていると信じて、城軍はひたすら依田城へと向います。 戦いの当日は6月13日(太陽暦では7月26日)、カラカラに乾いた炎天下の長野への狭い道を2万騎プラス荷駄、人足が疲れ果てた姿でぞろぞろと進んで行く姿は、もう…

(92)庶民の追い風は義仲に

阪本信子 会員 城氏の総帥助永が出陣した途端に脳溢血で急死したのを「平家物語」の作者は、南都を焼いた平家に味方した報いだと書いています。 そう言われても仕方のないほど、横田河原の戦いの敗北は城軍を壊滅状態に追い落としました。 弟助職が家督を継…

(91)中小企業の税金対策は義仲への与力

阪本信子 会員 北陸は多くの群小武士団が各々独立的に対峙し、また相互の連携によって共同戦線をはり、他勢力の侵攻を防いでいました。 彼らは古来よりの在地武士でなく、平安中期以後赴任してきた官人が定着したケースが多かったようです。 同じ北陸でも越…