2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

(119) 信子随筆「女の品格 その2」

阪本信子 会員 「女の品格」(坂東真理子著)に書かれている内容は、私達の年代から見れば普通の常識的な女性ならば知っている事です。 しかし、現在はその当たり前のことを改めて言わねばならない世の中になったのか、日本の女はここまで変わったのかと愕然…

(118) 信子随筆「女の品格」

阪本信子 会員 最近のベストセラーズ「女性の品格」(坂東真理子著)を品格に欠ける私が早々に購入しました。 講評によれば、これを読むと女っぷりが格段に上がるそうで、定価720円なりで品格を身に付けようという魂胆です。 結論をいえば書いてある事は私た…

(117) 信子随筆「老後は極楽志向」

阪本信子 会員 平家物語を読んでいると、この人は地獄行、あの人は極楽行と意識して作者が書き分けているのがよくわかります。 地獄行き確定の人、例えば清盛など念仏の一度も唱えず「あっちっち」と悶え苦しんで死にました。極楽行き確定の源頼政は戦いの忙…

(116) 老武者の黒髪かなし

阪本信子 会員 篠原の合戦における斎藤別当実盛の最期の章段は読ませ、聞かせるに十分な趣向がこらされています。 その装束を見ると、どうみても大将にしかみえないが、家来も連れていない、名を尋ねても答えず、手塚太郎が討ち取りその首を義仲の実検に供し…

(115) 故郷に錦を飾る

阪本信子 会員 『平家物語』から派生した伝説、遺跡の類は数え切れないほどありますが、篠原の合戦における斎藤別当実盛の最期の章段は人口に膾炙され、平家物語の中でも知名度の高い逸話です。 彼は「故郷に錦を着て帰りたい」と宗盛に乞うて、「赤地錦の直…