2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

(2005/09/04)平治物語絵巻を語る

◇9月の例会の案内 ◇ 日 時 9月4日(日)13時30分〜 会 場 兵庫県民会館1202号室 演 題 「平治物語絵巻を語る」 講 師 百橋明穂先生 神戸大学教授 参加費 会員三百円 一般五百円 中世美術史の専門家、神戸大学教授どのはし百橋あきほ明穂先生を招…

(25) 成親の場合

阪本信子 会員 平家打倒を目指した鹿の谷事件の背後には、複雑な当時の政治的要因があるのですが、平家物語は庶民をも含む聴衆を対象とした、琵琶法師の語る台本であり、庶民には難しい話はわからないし、面白くもないでしょう。 そこで作者が考え出したのが…

(2005/08/07)『諸家仕置伺留書』

◇古文書教室ご案内◇ 日 時 8月7日(日)午前10時30分〜 会 場 県民会館 1203号室 講 師 北村六合光会員 会 費 会員 五百円 一般 七百円 テキスト『諸家仕置伺留書』 買い集めた古文書関係書物は「つんどく」に成果て、「習うより馴れろ」が学習の鉄…

(2005/08/20) 『源氏揃』

◇『平家物語』講座案内◇ 日 時 8月20日(土)午後1時30分〜 会 場 県民会館 1202号室 講 師 阪本信子会員 会 費 会員 三百円 一般 五百円 頼政立つ。でも以仁王の令旨によって兵を挙げたのは頼政だけではありません。

(七)

義経の実像 一の谷合戦における鵯越の逆落し 梅村伸雄 会員 陽動作戦 矢合わせと決められた七日の卯の刻(午前6時)を待ち兼ねたように合戦が始まった。 塩屋で夜明けを待っていた土肥・田代の軍勢、須磨の鉢伏山の麓に陣を布いた平家の西の手に襲い掛かった…

(24)鹿の谷事件

阪本信子 会員 権力を握る者はその権力が強くなればそれに比例して、必ず抵抗勢力が発生するものです。 栄えるということは、同時に亡びの因子を育てていると認識すべきで、大磐石のごとき平家も板子一枚の下には抵抗勢力の不満が渦巻いていたのです。鹿の谷…

(六)

義経の実像 一の谷合戦における鵯越の逆落し 梅村伸雄 会員 鵯越での出来事 『歴代皇紀』『一代要記』には福原の南に一の谷があると記されているが、鵯越から見下ろした和田岬は丁度福原の南に当たる。その和田岬に輝く灯炉堂の明かりを指差しながら多賀菅六…

(23)清盛はどんな悪いことをしたの?

阪本信子 会員 平家物語における重盛賛美は、歯の浮くような美辞麗句のオンパレードで、とてもこの世の人とは思われません。 彼は壇ノ浦滅亡の時には既に死んでいて、滅亡についての責任を直接問われない立場にいたからで、もしこのとき生きていたら、生きて…

(22)聖人君子の重盛

阪本信子 会員 頼山陽の『日本外史』にある「忠ならんと欲すれば則ち孝ならず。孝ならんと欲すれば則ち孝ならず。重盛の進退ここに窮れり。 生きてこの惑を見んよりは死するに如かず」 はかつての忠君愛国の大日本帝国の臣民にとっては、涙を流して喜ぶ有名…