2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

(168) 信子随筆 時代が求める指導者

阪本信子 会員 かつて日本では総理大臣について、その存在理由を論理的に語ったことはありません。 昔、刀匠正宗が極意を譲ったのは弟子の義弘でした。 その選別法は4人の候補者に鍛えさせた刀を流れに立て、上流から藁屑を流すというもので、弟子の村正の…

(167) 「厄病神、取り付く相手を誤る」

阪本信子 会員 女性を評するに「あげまん」というのがあります。男が自分の能力不足を棚に上げて、自分の不遇は妻が「あげまん」でなかったせいだという、実に身勝手な屁理屈に使われる言葉で、いうなれば「あげまん」とは「福の神」と同義語です。 さしずめ…

(166) 信子随筆 国家の威信は守られたか

阪本信子 会員 この度の聖火リレーにしても、沿道を埋める中国国旗をみて、善意に考えれば、彼らの愛国心の発揚ともとれますが、見物に訪れた人が肝心の聖火を見られなかった、と聞くとオリンピック狂想曲に踊らされている彼らに国際的な相互理解の難しさを…

(165) 信子随筆 オリンピックは誰のため

阪本信子 会員 日々物議をかもしている聖火リレーのテレビ画面をみながら、果たして聖火リレーはどうしてもやらねばならない事なのか、また「平和の祭典」という空々しい言葉で飾られているオリンピック自体、本当に必要なのか考えています。 過去を遡ってみ…