2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

(173) 騙すのも才能のうち

阪本信子 会員 「宇治川の先陣」は平家物語を知らない人でもよく知っている胸躍るお話です。 当時の機動力は馬しかありませんでしたし、また、戦場においては馬次第で命にも関わるのですから、武士が良い馬を欲しがるのは当然です。 佐々木高綱は名馬「いけ…

(172) 水着は要らない

阪本信子 会員 北京オリンピックも近つき、スピード社の水着が話題となっています。たかが水着と言うなかれ、世界記録、日本記録続出なのですから、無視するわけにはゆきません。 クーベルタン伯爵が近代オリンピックを初めてギリシャの地に開いて以来、より…

 ◇7月例会のご案内◇

演題 谷崎文学の魅力 講師 藤原智子先生((神戸市会議員、文教経済委員) 芦屋市谷崎潤一郎記念館図録編纂編集実務補佐 谷崎潤一郎研究会会員 日時 平成20年7月6日(日)13:30より15:00頃まで 場所 兵庫県民会館 902号室 (JR・阪神「元町駅」の山側、徒歩7…

(171) 権威無視は大ケガのもと

阪本信子 会員 院の御所法住寺襲撃は義仲にとって、武士相手の戦いと同じで、敵の館、城を攻めて分捕り、殺し、降参させれば戦いに勝ったと思っています。 あっけないほどの勝ち戦で、「法皇になろうか、天皇になろうか、関白になろうか」と有頂天になってい…

(170) 無敵の法皇のはずなのに?

阪本信子 会員 都の人は乞食でも田舎者に優越感をもち意地が悪い、中でもぬきんでているのが、法皇とその軽薄な側近です。 義仲に対する「いじめ」は相当あくどいもので、タカをくくっての追い出し作戦は裏目にでて、窮鼠猫を噛み、義仲は終に後白河法皇の挑…

(169) 信子随筆 言葉は世につれ

阪本信子 会員 古い人間の私にとって、昨今の言葉の乱れは甚だしく、日本文化の崩壊ではないかと危惧しているのですが、同じ考えを持たれている方も多いことでしょう。 日本文化を正確に具現していると信じているNHKのアナウンサーの言葉にさえ、眉をしかめ…