2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

(164) 信子随筆 氏より育ち

阪本信子 会員 義仲が都に入った時、都人は熱狂的に救世主の如く迎えましたが、それが厄病神になるのはアットいう間でした。 「平家物語」では義仲の野卑にして無知なるをあざ笑う記事が沢山載せられていますが、その最たるものは「猫間」の章段で、訪れた猫…

(163) 信子随筆 親孝行は死語?

阪本信子 会員 戦後、忠孝のうち「忠」は簡単に消滅しました。 「孝」に関して、教育家、文化人たちは親を大事にするというのは、骨肉の情から自然に発生するもので、教えたり強要するものではないと主張しました。 強いるものではないと言われ、お蔭様でこ…

(162) 信子随筆 オバカさん番組はもう沢山

阪本信子 会員 昭和二十年代は週刊朝日の全盛時代で、毎週何十万部も売れていました。 その頃の編集長は「読者を旧制高等女学校二年程度の教養を持ち、主婦経験十年ほどのレベルと考え、彼らが理解できない記事は全て没にせよ」と指示したそうです。 その頃…

 ◇5月例会のご案内◇

演題 楠木正成と赤松円心のかゝわり 日時 平成20年5月4日(日)13:30より15:00頃まで 場所 兵庫県民会館 304号室 (JR・阪神「元町駅」の山側、徒歩7分。地下鉄「県庁前駅」1-2出口) 参加費 500円(申込み不要・自由参加) 主催 兵庫歴史研究会 問合せ先 …

(2008/06/01) 6月探訪会のご案内

■「福井の歴史を探訪」 福井城址・北ノ庄城址・西光寺(勝家とお市)・藤島神社(新田義貞)・一乗谷朝倉氏遺跡 主催 兵庫歴史研究会 探訪日 平成20年6月1日(日)、雨天決行 集合場所 JR三ノ宮駅東300m 観光バス発着所 集合時間 午前7時45分集合、8時00…

(161) 信子随筆 末法の世は虚言にあらず

阪本信子 会員 「誰か人をでも殺してやりたいほどの暑さだった。季節が狂ってしまっている」。 1970年に発表された石原慎太郎の長編小説「化石の森」は、こんな言葉で始まっている。 同氏の「太陽の季節」もそうでしたが、同世代ながらあまりにも激越な表現…