◇5月例会のご案内◇
- 演題 楠木正成と赤松円心のかゝわり
- 日時 平成20年5月4日(日)13:30より15:00頃まで
- 場所 兵庫県民会館 304号室 (JR・阪神「元町駅」の山側、徒歩7分。地下鉄「県庁前駅」1-2出口)
- 参加費 500円(申込み不要・自由参加)
- 主催 兵庫歴史研究会
- 問合せ先 電話 078-592-1621 梅村伸雄
- 大忠臣と称えられる正成と、悪逆非道の逆臣と誹謗される円心が、極身近な親戚関係にあったことを知る人は少ないだろう。この二人は心を許し合った盟友でもあったのだ。“元弘の乱”では二人が護良親王と連携して建武中興のために貢献したが、親政開始に際する論功行賞で円心は極端とも言える差別を受け、この遠因が後に足利尊氏と組んで天皇への反逆へと繋がって行く。
- 天下分け目の戦いとなった湊川合戦では敵味方と分れて死闘を演じたが、結果は赤松軍包囲の中で楠木軍は全員自決して玉砕したのである。
- 仇同士となった両家、しかし正成と円心の結び付きは崩れることなく後世へと引き継がれて行った。そのことは110年後に起った“嘉吉の乱”のとき、白旗城落城の際だったが、人々の知るところとなり、それからも現代に至るまで、両家の渾然一体となった関係が続いている。円心が何故差別を受けねばならなかったのか?正成は何故湊川から脱出しなかったのか?を含めて『嘉吉の乱始末記』『赤松氏銘々伝』『赤松円心』の三冊の著者が説き明かして行く。