(118) 信子随筆「女の品格」

                              阪本信子 会員
 最近のベストセラーズ「女性の品格」(坂東真理子著)を品格に欠ける私が早々に購入しました。
 講評によれば、これを読むと女っぷりが格段に上がるそうで、定価720円なりで品格を身に付けようという魂胆です。
 結論をいえば書いてある事は私たちの年代では普通のことなのですが、知っていてもそれが実行できるかどうかが問題です。
 女のたしなみ、心得として「礼状が書ける(名文ではないが、日本語を読める人なら通用する文章が書けます)」「挨拶ができる(精一杯の笑顔で挨拶しているつもりですが、時として顔が引きつっている時もあります)」「有難うを言える(夫には「有難う」を連発して、こき使っています)」「姿勢を正しく(顔のハンディを姿勢で補っています)」「贅肉をつけない(適正体重、体重÷身長2=21です)」「プライバシーを侵害しない(人の事より気になるのは自分の事)」「愛されるより愛する(いつも片想いです)」「流行に飛びつかない(流行の服は高いので、安くなってから買う)」「得意料理を持つ(粗食に馴れさされた夫は何を食べても美味しいと言ってくれます)」「よいことは隠れてする(善行は山ほどしています。しゃべらないだけよ。信じますか?)」「もてはやされている人に擦り寄らない(擦り寄っても敬遠され、無駄なのでやりません)」「ユーモアを解する(私のユーモアは通じない場合があるようで誤解を生ずることもありますが、人のユーモアはその人以上の理解力があり大笑いしています)」など今日は品格十分な私を紹介いたしました。
 次回は不本意ながら、「女の品格」の規格外れの私を反省をこめて紹介いたします。(つづく)