(2004/10)

2004年10月例会 DNAは歴史を語る その三
日時:平成16年10月3日(日)
13:30〜15:00
場所:兵庫県民会館1202号室
演者:工学博士 柴谷武爾 会員

 現在の地球上には、名前が付けられて、はっきりと他種と区別できる生物種だけでも約150万種の生物が生存している。他種多様な生物種も40億年前に地球上に誕生したときには、唯一種類であった。それは、遺伝の仕組みと生命維持活動の仕組みに全て共通性がみられるからである。すなわち、地球は40億年をかけて多様な生物種が共存共栄できる場を提供してきたと言える。本会は文字が発明された高々5千年前から現在に至る人間の歴史を研究対象としているが、本日は、生物種としてのヒトの歴史を45億年前の地球誕生以来の地球史のなかの一点として捉えてみたい。
 昨今、陰陽五行説によって平安王朝を守護した安部清明が人気を博しているが、陰陽(男と女、太陽と月、陽子と電子)だけでは説明のつかなくなった現在の占いの世界にも素粒子クォークレプトンの考えが取り入れられるようになっている。歴史研究にあっても
 科学の世界を取入れなければ、世の中に対する説得性が得られなくなっている。たとえば、種々の科学的な年代測定法の導入や遺跡・遺物からの古い生物や物質の発見などにその例を見ることができる。
 本日は、太陽系の成立ちに始まる地球の歴史を概観し、生物進化の様子から人間社会が誕生するまでを、今日までに得られた科学の成果を基に解説します。
参加費 500円
主催 兵庫歴史研究会 http://www.geocities.jp/hyogorekiken/
問合せ先 梅村伸雄 ℡ 078-592-1621 

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■柴谷武爾 会員
http://tlo.casi.osaka-u.ac.jp/staff/shibatani.html